棚卸し、断捨離、整理整頓、どれも頭の中で定期的に行い、持ちすぎず、溜めすぎず、重くなって動きが鈍くならない様に心掛けている。
そのきっかけとなってくれるのが、四半期に一度くらいの頻度で実施しているセミナーである。資料作成前の準備段階で、頭の中身を整え、調え、編集する。そうすることで、予期していなかった組み合わせが誕生したり、気づきもあり、固定観念にとらわれない新たなアイデアが閃いたりもする。
京都商工会議所とジェトロが共催するセミナーの講師として、先週の金曜日、8月30日(金)に2時間の講演を、その後に希望企業5社30分ほどづつ個別面談を実施した。テーマは「海外販路開拓のためのブランディング」。
ブランドビルダーとして、新規ブランド構築やリブランディングの経験に基づき、聴講される皆さんの会社概要や特性などを参考にさせてもらいながら、編集し、伝えたい内容を画像や映像、テクスト、ホワイトボードへの図解を交えながら、自分のパーソナリティを生かして、聴講者の心に落ちるように紡ぎ伝えていった。
今回の聴講者は54名。最高年齢は、一番始めにご来場下さった、なんと紫綬褒賞も受賞している京友禅の染織の名工の92歳!一番前の席で最後までしっかりとご清聴いただきました。更に30分の個別面談にもご参加いただき、新たな暈し染色のストールを新たな市場で試してみたいと、ことらが元気をいただいてしまうような力強さを美しい作品。
ブランディングについてのセミナー自体もブランディング活動の一部である。己が伝えるべくものを把握して明確にする。伝えるべく相手のことを的確に理解する。その相手が正しく理解するためのコミュニケーションのあり方、メディアのあり方を考えて、仮説立案し創意工夫して伝える。リアクションを確認しながら、必要に応じて修整を図り、リズムやテンポを調えていく。聴き手が愉しめるように話し手の自分も愉しむ。
毎回、なんらかの課題も残りますが、それは、まだ伸び代があるということと判断し、次までに解決しのぞんでいく。京都での有意義な5時間。次は10月の大阪と神戸です!