2020.5.18 繊研新聞へのコラム
5月18日の繊研新聞の繊研教室に。「くらしのまわり」の執筆人の一人として、「アフターコロナとファッションビジネスの行方」の欄にコラムが掲載されましたので紹介させていただきます。
ブランドの在り方、伝え方が問われる
今を生きる人々にとって経験したことのない、未曾有のパンデミックを世界中の人々が経験している。そのため、事態収束後には、かつてない大きな変化が生じるものと思われるが、このパンデミック再認識できたことを踏まえ、成長するための3つのポイントを述べておきたい。
1つ目はミッションステートメントである。「何を約束してくれるブランドなのか?」を考える生活者が確実に増えてくる。ブランドと繋がることでの自己表現や社会貢献の重要度も高くなる。そのためブランドの存在意義を経営の軸とすることが求められていく。
2つ目は「安全・安心」、「ものを大切にする」という価値観である。生活者は、今まで以上にこの価値観を強く持ち、共有できるブランドと繋がる。ブランドの個性、背景、活動内容を直接的に詳しく知るためにD2Cやトレーサビリティーへの流れが強まっていく。
3つ目はデジタルコミュニケーションである。耳慣れた言葉ではあるが、今回、企業、教育、社会活動においてデジタルコミュニーケーションが大きな役割を担い、ポテンシャルの高さを示した。今後更に存在感を増し、オウンドメディア、インタラクティブメディアの需要拡大に繋がっていく。
つまりブランドアイデンティティの明文化、生活者のブランドに対するイメージの想定、ブランドコミュニケーションの構築が更に求められる時代が訪れるであろう。
という内容です。6月23日の「くらしのまわり」にも執筆予定ですので、繊研新聞を購読されている方は是非ご覧くださいませ。