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フレーミング

creazione-NJK

鉛筆削りは、鉛筆を削るためのものである。ただし、それだけではない。鉛筆を通じて描くという行為に繋がっているし、現在、NJKこと中島重久堂さんと共に行っている活動からも分かる様に、鉛筆削りが、鉛筆と共にペンシルフレークを作り、そのペンシルフレークを使って作品がつくられている。

 

TSUNAGOという鉛筆削りは、もったいないの精神に基づいて開発された、短くなった鉛筆を繋いで最後まで使い切ることを可能にした新たな鉛筆削りである。鉛筆削り=鉛筆を繋ぐ、想いを繋ぐという様な図式の構築にも繋がっている。

 

「フレームとは、世界をどう見るかという我々の頭の中の構造である。強いフレームがあると、それが目前の事実と合致しない場合、事実を無視してそのフレームを維持することになる。」ということを、カリフォルニア大学バークレー校言語学教授であるジョージ・レイコフ氏が著書、Do’t Think of an Elephantの中で語っている。

 

フレーミング、則ち、フレーム(枠組み)を設定することであるが、そのフレームは、固定的なものではなく、可変的なものであるため、そのものごとの価値を見極めて、その都度再定義した方が良いと思う。一度定義されたフレームを外すことは容易なことではないけれど、視点を変えて、変化を加えて、深層面を観ていると、今まで気付かなかった、今までとは異なるフレームが浮かび上がり、そのフレームの中で新たなものごとが生まれるのではないでしょうか。

 

新大阪より岡山に向かうのぞみ車内より

 

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