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素材からはじまる

お知らせ|株式会社クレアツォーネ

素材の素の訓読みは“もと”。“もと”と読むものは、基、元、本、下、因、許などがあり、意味は、始めだったり、基軸だったり、根本だったりなど。何を言いたいのかと言うと、「万事において素材は大事」ということを此処で切に述べておきたい!どのプロジェクトでも、どんな素材を用いて進めていきたいのか?進めていけるのか?進めて行くべきなどか?ということを明確にしておいた方が、ブレ難く本質を捉え深層面に入り込めていけると思う。

 

素材の選定を誤ったり、素材への理解度が低かったり、素材との向き合い方が甘かったりすると、素材の価値を十分に活かしきれないため、おのずと仕上がるモノの価値も薄まってしまい、人の志気を高めたり、人を惹き寄せたり、人の心を動かしたりするのが難しくなるのではないのかな。

 

過保護に育った人は色々と問題もあり、なかなか強く育たない。潜在的な能力を引き出すどころか芽を摘んでしまう可能性も十分にある。人も素材も同じかなと。素材も同様に手を掛け過ぎたり、手を加え過ぎたり、優しく接し過ぎたりしてしまうと、素材の持つ強みみたいなものが上手く表現できず、仕上がったモノが受け手に受け入れ難くなってしまう。
そのため、素材の特性(成立ちや表情、質感、剛性、強度、加工性、稀少性など)を理解し、素材の選定理由や加工方法をはっきりさせ、必要以上に手を加えないことも重要なポイントだと思う。

 

偶然に期待する部分も無くはないが、素材をしっかりと理解した上で、できれば、必然的に素材と人、時間、空間がうまい具合に絡み合って、調和して、不思議なエネルギーを発することで、作り手と受け手とが一本の糸で結ばれる様にプロジェクトを進めていきたい。

 

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