2006年6月（2月決算）に妻であり、ビジネスにおいてのパートナーである草野真美子と共に設立した株式会社クレアツォーネもいよいよ15期目を迎えることに。
設立当初はインテリアブランド、主に家具ブランドのMDを軸としてブランディング、マーケティング、インテリアデザインを手掛けていた。真美子も僕も92年にインテリアビジネスをスタートさせていたので、設立時にはすでに15年の経験を積んでいた。
久しぶりに2006年当時の仕事を振り返ってみると、二人で手掛けたREAL StyleのBrand Outline資料が出てきた。REAL Styleとの仕事も2006年から手掛けているので15期目に入る。（当時はまだ名古屋の１店舗）Brand Outlineの内容は、ブランドイメージ、ブランドプロミス、ターゲティング、ポジショニング、MD、VMD、ロードマップなどとかなり内容濃く仕上がっていて、今でも十分に通用するコンテンツである。現在のREAL Styleのベース作りに我々が貢献できたと自負している。
2006年から2009年まで無印良品のMDも行っていた。MCリビング時代から含めると無印良品の仕事には10年携わった。現在会長の金井さん（当時は常務）を含め、無印良品メンバーをMILANO SALONE、FUORI SALONEの数多の会場を、真美子と共にアテンドしたのも今となっては良き思い出である。それを数年繰り返している。ミラノでは、原研哉さんや杉本貴志さん、深澤直人さん（MUJIのアドバイザーボードメンバー）とお話しする機会にも恵まれ、僕ら二人も沢山の刺激をもらった。その刺激は、今の我々に生かされているだと思う。
2017年にブランディングカンパニーとして再出発するにあたり、我々のブランド哲学や事業内容を、明確に伝えることができるブランドサイトを真美子が再構築してくれた。お陰様で大変好評であり、その後ブランドサイト構築も多数手掛けてきている。
2018年には、アトリエを渋谷から代官山の光雲閣という趣のある建物に移し、事務所面積も広がりスケルトン渡しのアトリエを二人で漆喰を真っ白に塗ったホワイトキューブな空間、ブランドサイトとマッチしたアトリエを作り上げた。インテリアビジネスに長きにわたってきたからこそのインテリア、スペースデザインに対する強いこだわりが二人にはある。
2020年、15期目はアトリエをSPAZIO CREAZIONEとしてスタートさせる。ギャラリーとして、スタジオとして、ワークショップなどのイベントスペースとして、参加する方々の美意識の向上に繋がっていくような企画を行って行きたい。杮落としは、カメラマンの阿部良寛さんの個展を予定している。
ブランディングを軸にSPAZIO CREAZIONEとスペースデザインを今後の三本柱にしたいと考えている。今期も新たに二つのブランドのブランディングを任されている。今回の非常事態の影響でキックオフが遅れているが、収束の目処が立ち次第、スタートする予定である。真美子、そして新しく加わってくれた小高さんと共に、クライントの価値を高めていけるように、デジタルブランディングも今まで以上に強化して行きたいと考えている。
